【PARTY☆PARTY】猫好きオタクと横浜デート
続きです。
猫好きオタクのアキラさんと小熊さんを含む４、５人からデートのお誘いLINEがきた。
このLINEから始まり、アキラさんとはLINEがトントン続いた。
主にアキラさんの飼い猫の写真や動画を送ってもらい、それに対して私が「かわいい！」とはしゃぐ形。
アキラさんの猫は本当に本当に可愛くて、写真や動画だけで十分癒された。
他には、ディズニーの話をしたり、車についての話を聞いたり、好きなYouTuberの話をしたり。
ちょうどスマブラが発売される頃だったので、スマブラの話も盛り上がった。
チョロいオタクなので、この頃にはもう既に結構アキラさんのことが気になっていた。
そんなこんなで1週間が経ち、デート当日。
アキラさん「お店予約したんだけど、いいところがなくて普通の居酒屋だから期待しないでね…！」
と言われていたので期待せずに行ったら、本当に普通の居酒屋だった(某チェーン店)。
なめとんのかこいつ……
しかも、予約が上手くできていなかったのか店舗が違ったのかは定かではないが、予約が通っていなかった。
さすがにこのときは帰ろうと思ったし、テンションもだだ下がり。
出だしは最悪だ。
本当に帰ってやろうか。
でも、せっかく横浜まで来たし、こんな小さなことで帰るのももったいないかもしれない。
幸い席は残っており、待ち時間もなく2人用の個室に案内されたので帰るのはやめておいた。
やや気まずい空気になったが、このまま空気の悪さを引きずってても面白くないので、テンションを必死に上げて、飲み物メニューを確認する。
アキラさん「じゃあ生で。yumekaさんはお酒強いの？」
私「弱いですね！1杯か2杯くらいしか飲めないですよ笑 飲むこと自体は嫌いじゃないですけどね」
乾杯し、飲み始める。
タメ口で話して、とLINEで言われていたものの、まだ敬語が抜けてない。
アキラさん「1個聞きたいんだけどさ、俺以外他にもパーティーの人で会う人いる？」
このとき、翌日に小熊さんとも会う約束をしていた。
正直に言うか少し迷ったが、今回の予約ミスでガッカリもしたことだし、本当のこと言ってどう出るか見てみようと思った。
私「いますね、1人」
アキラさん「だろうなと思った。小熊さんでしょ」
私「おお、当たり。なんでわかったの？」
すんなり当ててきたことに少し驚く。
アキラさん「あの人、男の俺から見てもかっこよかったし人が良さそうだったもん」
どうやら人を見る目は良いらしい。
あくまでも私の基準だけど。
私「ですよね。優しそうだし性格も良さそうだし」
アキラさん「いやー、あの人が相手なら俺に勝ち目ないよ〜」
えっ、そんなすぐ諦めモード入る！？
もっとグイグイ来なさいよ！
職業、保険の営業でしょうよ…！
よし、そんなすぐに諦めモードに入るなら、もっと押してくれるように後押ししてみよう。
私「そんなすぐ諦めちゃうんですか。もっと営業かければ商品を買ってくれそうな人が目の前にわざわざ来てるのに？はるばる横浜まで来たのに残念だなぁ。」
アキラさんは少し笑顔になって、私の言葉の続きを待つ。
私「なんとも思ってなかったら、時間かけてここまで来ませんし、予約できてなかったら帰ってますよ」
アキラさん「マジごめんなさい笑」
2人で笑う。
場が和み、最初の気まずさがすっかり消えた瞬間だった。
アキラさん「そうだよね。わざわざありがとう。じゃあ今から本気で落としに行くね？」
私「はは、ありがとうございます。お手並み拝見ですね。」
続きます。
【PARTY☆PARTY】お散歩コン、そして二次会
前回の続きです。
お散歩コンの二次会で、桜木町駅にある某居酒屋にやってきた私たち。
男性7人、女性7人でちょうど同数だった。
パーティー自体が12対12だったことを考えると、結構集まりがよかったと思う。
7人対7人で男女まぜこぜに座る。
私は左から3つ目の席に座った。
アキラさんともう少し話してみたかったので、思い切って
「アキラさん、ここ空いてますよ！どうぞ！」
と私の隣に促してみた。
「美女に促されたら座るしかないね～」なんて社交辞令を言いながら、アキラさんは私の左隣に座った。
そのまた左隣に岸さんが座る。
岸さんの目の前にはHさんが座っていた。
私と同じ列の一番左には、小熊さんが座った。
結構な大人数だったので、会話は左右のブロックで分かれていた。
左側のブロックには野球経験者が多く、野球がらみの話が結構多かったと思う。
そこから今までのスポーツ歴の話になったり、和やかに話は進んでいた。
私もその会話にもちろん混ざっていたのだが、右隣りにいるアキラさんが全然会話に乗ってこない。
それどころかそのまた右側の岸さんの方ばかり向いていて、あまり乗り気じゃなさそう。
うーん、ポジション取りミスったかな。
私「アキラさんも野球やってたんですよね。いつ頃やってたんですか？」
アキラ「小学校から高校までだよ～。yumekaさんはバレーボールやってたの？」
時折アキラさんに話を振って会話に加わってもらえるよう試みる。
話が終わるとすぐ岸さんの方に向き直ってしまうので途中からは諦めて左ブロックの人たちと話していた。
小熊さんは自分から進んで話すタイプではなかったが、話を振られたら意外と話してくれて、思ったより話が聞けた。
あと、笑顔が優しい感じでちょっとかわいい。
あっという間に時間も過ぎていき、駅までみんなで向かって電車に乗る。
途中、同じ改札内乗り換え組と、改札外乗り換え組に分かれる際に、アキラさんや岸さん、小熊さんとも別れる形になった。
私「お疲れさまでした～！」
手を振って改札外乗り換え組を見送ろうとしたとき、アキラさんがぐっと肩を組んできた。
アキラ「絶対連絡するから！」
びっくりする私。
ただ、不思議と嫌ではなかった。
普通は初対面の男性に肩なんて組まれたらグーで殴るレベルなのに笑
私「お待ちしてます！笑」
そして私と、もう一人の男性は改札内の乗り換えへ。
ちなみにその男性からもデートの誘いを電車内で受けたが、オネエのようなしゃべり方やしぐさが生理的に無理で丁重にお断りした笑
アキラさんと小熊さん、結構よかったな。
連絡が来たらやり取りしたいかも。
続きます
【PARTY☆PARTY】お散歩コンで出会った猫好きオタク
前回の続きです。
お散歩コンを終えた私たちは、二次会に参加を希望するメンバーで桜木町駅の飲み屋に移動した。
もちろん先輩のHさんも参加メンバーに入っていた。
桜木町に詳しい男性一人がみんなを先導してくれる。
部活の部長とかやってたことありそうな人だな～と思いながらその人を見ていた。
二次会への移動時は岸さんやアキラさんが割と近くにいたので話していた。
アキラ「俺、家で猫飼ってるんだけど、めっちゃかわいいんよ。ちょっとこの動画見てよ。ふすまをちょいちょいっとやってさ、ほら、ひょこっと顔出すの！」
私「めっちゃかわいい！そのひょこってのがあざといですね！」
アキラ「これでもオスなんですけどね」
私「なんて名前なんですか？」
アキラ「ひろゆき。ひろくんって呼んでますね笑」
私「人間みたいな名前ですね笑」
アキラさんは飼っている猫を溺愛しており、ひたすらその猫の話をしていたのを聞いていた。
動物好きに悪い人はいないと思っている私も、その話を純粋に楽しんでした（犬派だけど）。
そんな中、アキラさんのスマホのロック画面がちらっと見えた。
ロック画面がアニメの画像だったのだ。
この人オタクなんか！意外！
メガネ男子ではあるけれどあまりオタク感がなかったので意外だった。
私「アキラさん、アニメ好きなんですか？」
アキラ「あ、そうなんですよ。これとらドラってアニメなんだけど知ってますか？」
私「知ってます！名作ですよね～」
岸「yumekaさんってアニメ好きなんですか？意外ですね」
近くを歩いていた岸さんも話題に乗ってきた。
私「アニメ結構好きなんですよね！お二人はどういうアニメが好きなんですか？」
アニオタが嫌と言いつつ自分からアニメトークのジャブを打ってしまう私。
いつもここでやってしまった、と思うけど致し方ない。好きなんだもの。
私「観たことないです」
アキラ「家族愛にあふれてて超泣けるからあれは見た方がいいですよ！」
岸「あれは何度見ても泣けるよね」
私「そんなハートフルなアニメ好きなの意外です笑 今度見てみますね」
アキラ「yumekaさんはどんなの好きなんですか？」
とアニメ談議に花を咲かせていたところで、居酒屋に到着した。
アキラさん、見た目は全然タイプじゃないけど、話してるとちょっと楽しい…かもしれない。
続きます。
【PARTY☆PARTY】お散歩コン終了、そして二次会へ
続きです。
グループ交代になり、Bグループの男性とご対面した。
盛り上がっている男性陣と改めて自己紹介。
そのうち2人、友達同士で来ている人がいた。
長身でサブカル系な丸メガネの男性と、170cmくらいの紺色ジャケットの四角メガネの男性。
サブカル「岸です。こいつは職場の後輩です。」
紺色「アキラです。こいつの後輩といっても半年だけどな！」
岸さんはスタイルも良くてオシャレで、女性とも自然に話している。
カメラが趣味らしく、クリスマスマーケットの写真を撮ったり、過去に撮った写真を見せてくれたりした。
いかにもモテそうだし、今回のパーティーでも女性に囲まれているのをちょくちょく見かけた。
一方でアキラさんは、トイレに行くために何度かパーティーを抜けていたようだった。
この時点では、今回のパーティーの中では岸さんが1番かっこいいかなぁ、でもタイプとは違うなぁなんて思いながら、アキラさんのことは全く目に入っていなかった。
最終的に予想外な展開を迎えるとはこのときはつゆ知らず。
Bグループの男性とは、数名とチラホラ会話し、終了した。
またクリスマスマーケットの入口に集合し、最後のLINE交換タイムになる。
係の人「これでパーティーは終わりになりますので、このあとは二次会に行ってもよし、直帰してもよし、流れ解散になります！」
誰ともわからなくなりそうなくらい入り乱れたLINE交換をする。
んー、こんなもんか、あっという間だなー。
気になる人といえば小熊さんくらいかなぁ？
なんてことを考えていたところ、一部の男性陣は二次会に行く話で盛り上がっていた。
男性陣は野球好きが多かったようでそんな会話も飛び交っている。
男性「二次会行きませんか？まだ19時ですし！」
私「そうですね、私も行きます」
パーティー開始時間が17時だったので、終了も早かった。
せっかく横浜まで来たのにたったの2時間で帰るのは勿体ない（片道1時間半以上かかってるし）。
もっといろんな人と交流して、相手を知っていこう。
私は二次会に参加することにした。
続きます。
【PARTY☆PARTY】お散歩コンで出会った小熊さん
前回の続きです。
クリスマスマーケットに到着した。
グループごとにクリスマスマーケットを楽しむことに。
「とりあえず、奥行ってみましょうか」
グループの男性の誰かが提案し、なんとなくみんなで奥へ流れていく。
クリスマスマーケットには飲食店はもちろん、雑貨屋やアクセサリー屋などもあり、見ているだけでも十分楽しめた。
海辺には大きなクリスマスツリーもあり、写真も撮ってはしゃいでいた。
グループのうちの男性1人と女性2人がチーズがけのホットドッグの店に並ぶのを見て、同じものを食べたくなったので私も並ぶことにした。
すると、隣にいた20代後半の大人しそうな男性が「一緒に並びましょう」と言ってきた。なんだか小熊のような見た目だったので小熊さんとしよう。
私「これ美味しそうですよね！」
小熊さん「ですね。yumekaさんこれにしますか？」
私「それにします！」
小熊さん「じゃあぼくもそれにしようかな」
小熊さんは163cmある私より低いか同じくらいの背丈で、自信がなさそうだけど可愛らしい笑顔の持ち主だった。
チーズがけのホットドッグを小熊さんが奢ってくれて、グループに戻ると、既にグループの男性1人と女性2人はホットドッグを半分ほど食べていた。
このホットドッグ、チーズが油断するとすぐ垂れてきて食べづらい！婚活向きじゃない！
と食べ始めてようやく気づく私。
その場にいたグループの人たちと普段の仕事や休日について、学生時代の部活などについて話して、チーズがけホットドッグと格闘し終わった頃には集合時間になっていた。
小熊さんは優しそうだし、穏やかそうだし、ホットドッグおごってくれたし、いいかもしれないなあ。
集合場所に戻り、Aグループの男性とBグループの男性が入れ替わる。
Bグループの男性は既にお酒が入ってることもあり、明るく既に盛り上がっていた(男同士で)。
少しテンション置いてけぼりになる女性陣(笑)
ここで、私は彼と初対面するのであった。
続きます。
