Rushの合コンに参加してみた話
これは2013年4月頃の話。
中高一貫女子校に通っていた私は恋愛とは全く無縁な青春時代を過ごした。
部活に明け暮れたり、毎日アニメや漫画の話を友人としているだけで十分幸せだったので、恋愛といえば乙女ゲームで幕末志士たちと愛をはぐくんだり、戦国武将と愛をはぐくんだり、アイドルと愛をはぐくんだりしていれば十分だった。
しかし、私も花の女子大生。
小学校ぶりの共学。
小学校当時、男子という生き物はガキ以外の何物でもなく、学年が上がれば上がるほど恋愛感情を持てなくなったものだった。
だがここは大学。
紳士的でかっこいい男子大学生がたくさんいて、同学年や先輩に恋をしたりするのだろうと思っていた。
夢で胸がいっぱいだったのだ。
だが、現実はどうだろう。
学科男子のちんちくりんたるや。
当時はちょっとこいつイケメンじゃない?と思った男子もいたが、そういうやつにはすでに彼女がいた。
というより彼女持ちばかりだった。
先輩はというと。
この学科は特殊ゆえに閉鎖的であり、そのわりに縦割りシステムがなく、他学年と継続的に関わる機会はなかった。
サークルもこのときは興味を惹かれるものがなかった。(のちに遊びでもいいかと諦めてバレーボールサークルに入る)
大学なんかクソくらえ。
ここからが本題だが(長い)、
そこで私は、出会いを大学の外に求めることにした。
恋愛市場では若さが武器になる。
その若さを使うなら早い方がいい。
特に私は4月生まれなので、恋愛市場ではハンデを負っているのである。
急いで恋活を始めた。
一番最初に興味を持ったのが
Rushという合コンセッティングサービスである。
女子大生ブランドを武器にしていた私はなるべくお金をかけたくなかったので(女子大生なのに大金払って恋活とか嫌だし)、安さもできるだけ重視した。
検索した結果、「25歳以下」「Rush初参加」「おひとり様」の3つの条件と妥当な価格を兼ね備えた合コンを見つけたので、参加することにした。
申し込みをすると他の参加者の簡単なプロフィールや集合場所のお店についての連絡が運営から来る。
職業も年齢もいい感じにまちまちだった。
そして迎えた当日。
私は2番乗りで先に1人の男性が来ていた。
礼儀正しさあふれる感じで、顔や背丈はふつうだったが好感度は高かった。
職業は東京メトロ某路線の車掌だそうだ。
のちにメトロ(と呼ぶことにする)とはデートをすることになるのだがそれは別記事で述べる。
メトロは「早すぎちゃいましたかね~」「緊張しちゃいますね」とはにかみながら私に話しかけつつ、私の上着を率先してハンガーにかけてくれた。
こいつ紳士や。
3番手以降は割と時間ぎりぎりに到着したので、10分ほどメトロと二人でしゃべっていたと思う。
Rushに参加しようと思っている人に参考になるかはわからないが、到着は早めをおすすめする。
このように先に来ていた人と話すことができるし、席も到着順に決まるからだ。
最終的に男性5人、女性4人の9人で合コンが行われた。
先ほどのメトロに加えて、スーパーの裏方で魚をさばいている人、サラリーマン、システムエンジニア、あとひとりは忘れた。
女子はデザイン系の仕事をしている方、OLさん、大学4年生と私。
大学4年生は可愛くて明るい感じだったが、残り2人は地味でおとなしい感じであった。
Aと私は19歳(Aは学年的にはひとつ上)、他は21~25歳という感じだった。
合コンの中身はというと、結論から言うと恋愛の話に行きつかなかった。
こいつら何しに来たんだ?という感想である。
ひとりずつ自己紹介をして趣味や仕事の話を展開していったが、それだけで2時間が終了した。
恋活ってこんなものなのかな、と思いながら、最後は形だけ全員でLINEを交換した。
登録するだけ無駄だな、付き合いたいと思える人もいなかったし…と思いながら帰り道の電車に揺られていると、2人の男性からLINEをもらった。
システムエンジニアとメトロである。
どちらからもデートに誘われたが、システムエンジニアは25歳でありながらアラフォーのような見た目でぶっちゃけ老けており、ピンとくるものもなかったのでさらっと流した。
メトロからはかなり好意を感じる文面で、「まあそんなに気に入ってくれたならデート一回してみるかな」と思いデートに応じた。
メトロはなかなか気配りができる印象を受けたし、同年代では数少ないB'zの話ができる人物だったからだ。
まあこの話題は別記事にて。
あんまりRushが高評価ではないような書き方をしたが、収穫があった(デートに繋がった)ので私としてはポイントの高いサービスだと思っている。
特に、街コンでは人数が多すぎるし、婚活パーティーの回転寿司形式だとゆっくり話せないし…と思っている人にはオススメであると思う。
1回に出会える人数が少ない点ではコスパはよろしくないが、逆に少人数でゆっくり話したい人にはぴったりなのではないだろうか。
私はこの形式が気に入ったし味をしめたので、のちにもう一度同じ合コンに参加している。
それなりにちゃんとしたごはん食べられるしね。(そこ)
質問はコメントにてお気軽にどうぞ。